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仏教と宗派について

仏教と宗派について

仏教の伝来と宗派の成立

六世紀はじめ、唐や百済で隆盛を極めていた仏教が、最新の文化として日本に伝えられました。
後、聖徳太子(厩戸皇子)が仏教の教えを政治の中心理念とし、日本に仏教の教えを浸透させ、平安時代の最澄・空海の出現により本格的に日本人の心をとらえました。
鎌倉時代には、法然、親鸞、道元、栄西、日蓮といった僧が、民衆に仏教をひろめ、力強い信仰を集めるようになりました。彼らの説いた教えは弟子たちによって、広められましたが、その後、それぞれの宗派が形成されていきます。
ここでは代表的な8つの宗派について説明します。

天台宗(平安時代)

宗祖:伝教大師最澄
最澄は西暦804年遣唐使として唐に留学し、帰国後、「法華経」を基盤とした円(天台)を禅、戒、密教を学び四宗融合させたものを日本に伝え、比叡山に理論面、実践面を統合して体系を完成させた「天台宗」の道場を開きました。

総本山、ご本尊、主な経典、唱えるご真言

総本山:比叡山延暦寺
ご本尊:釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来、不動明王などありますが、釈迦如来の化身として解釈されています
主な経典:法華経が根本経典、仁王般若経、金剛頂経、観無量寿経など
唱えるご真言:「南無阿弥陀仏」(ナムアミダブツ)

法華経の教えを中心に、菩薩となるための菩薩戒を取り入れ、密教、浄土教そして禅をも包括した総合的な教えを持つ宗派

真言宗(平安時代)

宗祖:弘法大師空海
空海は西暦804年遣唐使として唐にわたり、長安で青竜寺の恵果から密教を授けられ806年帰国。京都高尾山神護寺で布教活動を行い、816年高野山を賜り金剛峯寺を建立、823年東寺(教王護国寺)を賜り、この二寺を根本道場として開宗しました。

総本山、ご本尊、主な経典、唱えるご真言

総本山:金剛峯寺、教王護国寺、智積院、長谷寺
ご本尊:大日如来
主な経典:大日経、金剛頂経が根本経典。これに蘇悉地羯羅経(ソシツジカラキョウ)を加えて三部秘経とします。
唱えるご真言:「南無大師遍照金剛」(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)

歴史上の人物であるお釈迦さまではなく、時空を超えた大日如来を教え主とする密教。「この身このまま仏になる」という即身成仏の信仰を持ちます。

浄土宗(鎌倉時代)

宗祖:法然
法然は13歳で比叡山に入り天台を学んだあと、中国僧善導の「観経疏」を読んで専修念仏の布教を開始しました。大原問答によってその名声を高め、「選択本願念仏集」を書いて開宗しました。

総本山、ご本尊、主な経典、唱えるご真言

総本山:知恩院
ご本尊:阿弥陀如来(アミダニョライ)
主な経典:無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経
唱えるご真言:「南無阿弥陀仏」(ナムアミダブツ)

阿弥陀如来の救いを信じ、「南無阿弥陀仏」と唱えていると、心も体も清らかになって、死後は極楽往生に生まれて仏さまになれることができると教えます。

浄土真宗(鎌倉時代)

宗祖:見真大師親鸞聖人
代表的な二派に、本願寺派(西本願寺)と大谷派(東本願寺)があります。
親鸞は9歳で比叡山に入り20年間修業し、29歳のときに法然の門にはいり、専修念仏の布教を行いました。布教が禁止され越後に流されましたが、許された後はおもに関東地方で布教活動を再開しました。

総本山、ご本尊、主な経典、唱えるご真言

総本山:西本願寺(西本願寺派)、東本願寺(大谷派)
ご本尊:阿弥陀如来(アミダニョライ)
主な経典:無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経、教行信証
唱えるご真言:「南無阿弥陀仏」(ナムアミダブツ)

念仏で往生を願うだけで、それどころか念仏を唱えようという気持ちが起きただけで、みなが救われる。ということが説かれています。

時宗(鎌倉時代)

宗祖:一遍上人
一遍は10歳で浄土宗西山派の門に入り、南無阿弥陀仏を唱えて全国を遊行し、空也上人の踊念仏を受け継ぎました。

総本山、ご本尊、主な経典、唱えるご真言

総本山:清浄光寺
ご本尊:阿弥陀如来(アミダニョライ)
主な経典:大無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経
唱えるご真言:「南無阿弥陀仏」(ナムアミダブツ)

信仰の有無にかかわらず、すべての人々は一遍が唱えた念仏によって、阿弥陀仏に救われる。と説かれています。

臨済宗(鎌倉時代)

宗祖:栄西禅師
菩提達磨によって中国へ伝えられた禅宗が、臨在義玄によって深められて臨済宗となりました。日本には栄西によってもたらされましたが、その後、次々と渡来僧が中国から訪れてたくさんの寺が開山しています。

総本山、ご本尊、主な経典、唱えるご真言

総本山:妙心寺、建仁寺、建長寺、円覚寺、東福寺、南禅寺、天竜寺など
ご本尊:釈迦牟尼仏(シャカムニブツ)
主な経典:特定の経典はない。金剛般若経、観音経、般若心経など
唱えるご真言:「南無釈迦牟尼仏」(ナムシャカムニブツ)

公案と呼ばれる問いに対し答えることを繰り返して、より深い悟りを得ようとする「看話禅」による禅宗。
金閣寺、銀閣寺もこの宗派の寺院です。

曹洞宗(鎌倉時代)

宗祖:道元禅師
道元は比叡山で学びましたが、その後宋に渡って、曹洞禅を学び、宇治に興聖寺を創建、1244年には永平寺を開山しました。「正法眼蔵」を著し、日本曹洞宗の布教活動を開始しました。

総本山、ご本尊、主な経典、唱えるご真言

総本山:永平寺、総持寺
ご本尊:釈迦牟尼仏(シャカムニブツ)
主な経典:正法眼蔵から抜粋した「修証義」、法華経、大悲心陀羅尼など
唱えるご真言:「南無釈迦牟尼仏」(ナムシャカムニブツ)

ただひたすら坐禅をおこなう「只管打座」を重視します。坐禅を自己の落ち着きどころとして、日常生活をよりよく生きていくことを説きます。

日蓮宗(鎌倉時代)

宗祖:日蓮聖人
16歳で出家し比叡山をはじめ各地で修業し、布教をはじめました。辻説法などを行いますが、鎌倉幕府の怒りを買い何度も流罪となりました。

総本山、ご本尊、主な経典、唱えるご真言

総本山:身延山久遠寺
ご本尊:釈迦如来、大曼荼羅など
主な経典:妙法蓮華経(法華経)、自我偈(ジガゲ)
唱えるご真言:南無妙法蓮華経(ナムミョウホウレンゲキョウ)